無限平板シールドによる電磁波源の変換作用

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概要

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双極子波源の近接領域における電磁界を不完全導体無限平板によりシールドすると,一般に,漏れ電磁界はシールドする前に比べて単に減衰するだけでなく,その電磁界分布や波動インピーダンスに変化が生じる.本論文では, これを平板シールドによる波源変換作用として表現できることを示した.解析では,漏れ電磁界を球ベクトル波動関数展開で表し,それが厳密な積分表示式から数値計算される漏れ電磁界と整合点上で等しくなるように展開係数を求めた. また,その主要な展開項から,変換後の仮想波源の種類について考察した.典型的な銅板シールドを想定した解析の結果,シールド材と平行に置かれた電気双極子は主に仮想的な磁気双極子に変換されることを示した.また,シールド材と平行に置かれた磁気双極子の場合は,主に電気双極子と磁気4重極との重ね合せに,シールド材と垂直に置かれた磁気双極子の場合は,主に磁気4重極に,それぞれ変換されることを示した.
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-05-25

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