零交差時間情報を用いた音源方向推定
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概要
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2入力信号を用いて音源方向の推定を行なうためには, チャネル間の時間遅延を正確に推定することが必要である. その一つのアプローチとして本研究では, 零交差時間系列を用いて時間遅延を推定する手法を提案する. 具体的には, まず, 音声信号が零交差する詳細な時間を得るために, 信号をアップサンプリングし, 零交差時間系列を抽出する. そして, 2チャネル信号の零交差時間系列間の相互相関を求め, その最大値から時間遅延量を求める. マイクロホンアレイにより収録した音声データを用いて本手法の推定能力を評価したところ, 波形の相互相関を用いた場合と同等であることが分かった. その際, 零交差時間系列に対する平滑化処理やフレーム処理を用いることが有効であった. また, 雑音環境下においても波形の相関を用いて時間遅延を推定する方法と同等の性能であることが分かった.
- 1996-09-13
著者
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