諸外国および国際機関の暗号政策 : プライバシィと合法的アクセス

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概要

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情報社会の構築には、暗号の広範囲の使用が不可欠であるが、国家安全保障および犯罪捜査のための通信傍受とのバランスが必要とされている。この目的で、各国政府は、暗号製品、サービスの輸出統制を実施し、更に鍵寄託または鍵回復暗号の使用に向けて、鍵回復インフラの構築、およびそのための法整備を推進しようとしている。情報社会においては、全世界的なネットワークの利用が必要であることから、各国の暗号政策の調和が求められている。しかし、これは通信傍受とプライバシィに関する法律の整合を必要とするように思える。この問題は、政府間の問題であると同時に、政府、産業界、市民団体および暗号専門家の間の問題の面もある。本文では、各国および国際機関の暗号政策を概観する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-05-31

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