2方向運動刺激による運動残効のスピード依存性
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概要
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直交方向に異ったスピードで運動する2群のドットを順応刺激とし,数フレーム毎に運動方向がランダムに変化するドットをテスト刺激とした場合の運動残効について報告する.心理実験から次のことが確認された:(1)テスト刺激のコントラストが高い場合の残効方向は,テスト刺激のスピードが一方の群のスピードに近付くにつれて,その群単独での残効方向(その群の運動方向の反対方向)に偏っていくこと.(2)コントラストが低い場合の残効方向は,順応スピードで決まる優勢な群単独での残効方向に強く偏り,テストスピードにはあまり依存しないこと.以上の結果は,高速にチューンする運動検出細胞ほどバンド幅が広くなることを仮定すればほぼ説明可能である.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-03-12
著者
-
永野 俊
玉川大学学術研究所脳科学研究施設
-
永野 俊
法政大学工学部
-
平原 誠
法政大学工学部経営工学科
-
石本 正紀
法政大学工学部
-
小木 智文
法政大学工学部
-
加々美 武史
法政大学工学部
-
平原 誠
法政大学工学部
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