順応方向と同じ方向に知覚される運動残効
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概要
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運動残効とは, 一方向に運動する刺激に順応した後, 方向に偏りのない刺激(テスト刺激)が順応方向の反対方向に運動しているように知覚される現象である.本研究では等間隔に並ぶ垂直線分の左(または右)方向への低速運動を順応刺激とし, 順応前後でのコヒーレンス閾を計測した.その結果, テスト刺激が高速の場合, コヒーレンス閾は順応方向と同じ方向で著しく低下し, 順応方向の反対方向に偏ったテスト刺激でさえも順応方向と同じ方向に動いているように錯視されることが確認された.等間隔線分刺激の低速運動には, その運動方向への知覚を伴う低速成分とその反対方向への知覚を伴わない高速成分が含まれている.高速チャネル内の運動検出レベルにおいて後者への順応が生じたものと考えられる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2005-03-21
著者
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