文表層情報に基づくアブストラクトの評価

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概要

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論文のアブストラクトは, その論文を読む/読まないの判断材料として重要な役割をもつ.本論文では, アブストラクトが論文(手法, 実験, 結果など)の概要を記述した文を含んでいるか否かを評価する手法を提案する.まず, 文の意味的役割という概念を導入し, その分類を与えた.次に, 論文誌に掲載されたアブストラクト(77本)を調査し, 文の表層情報とその意味的役割の関係を整理した.そして, その結果を用いて, 意味的役割を推定する手法を提案した.この手法を77本のアブストラクト中の511文に対して行った結果, 413文(約81%)が調査者の推定した意味的役割の結果と一致した.また, 既知情報がアブストラクトの大半を占めないこと, および著者の実行したことやその結果が記載されていることを評価基準としてアブストラクトの評価を行ったところ, 50本中8本のアブストラクトが警告を受けた.
一般社団法人電子情報通信学会の論文
1998-09-25

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