4重極アンテナ配列を用いた平板状材料の複素誘電率の非破壊測定

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概要

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本報告では、平板状材料の非破壊・非接触による複素誘電率測定法としてすでに提案した4重極アンテナ配列による測定法について、測定系を作成し、実際の試料を用いて測定を行なった。用いた電波吸収材料は、厚さ40mmのカーボン含有発泡ポリスチロール3種類である。VHF帯で複素誘電率を測定した結果、破壊測定法である平行平板法による測定値と140MHz以下で周波数特性の傾向がよく一致した。また、本測定法のほうが、高い再現性を有することを示した。さらに、理論解析では測定試料の面積を無限大と仮定しているため、試料の大きさが充分でないと測定誤差を生じる。そこで、アンテナ系を試料の中心から端部に向かって移動させながら複素比誘電率を測定した。同方法により、アンテナ系が試料端部に近いときに生じる測定誤差を見積もり可能であることを示した。
一般社団法人電子情報通信学会の論文
1999-10-22

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