μITRON4.0仕様のオーバーランハンドラ機能の実装と評価

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概要

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オーバーランハンドラ機能は組み込みリアルタイムOSμITRON 4.0仕様により新しくμITRON仕様に導入された機能である。この機能をカーネルに実装することにより、指定したタスクにプロセッサの上限使用時間の設定が可能となる。実装にはディスパッチャの変更が必要でありオーバーヘッドが増加すると考えられる。しかし、新機能であるためまだ実装例がなく、実装によるカーネルへの影響が明らかではない。そこで既存のμITRON3.0仕様OSにオーバーランハンドラ機能を実装することにより評価を行った。タスクのプロセッサ使用時間の計測には、専用のハードウェアタイマを使用した。性能評価のため、オーバーランハンドラ機能の実装によるディスパッチャ、割り込みハンドラのオーバーヘッド、タスクのCPU使用時間の測定誤差を測定した。測定の結果、今回使用したターゲットシステムでは、オーバーヘッド、測定誤差共に十分実用になるレベルであることが確認できた。
2000-03-23

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