ITRON仕様OSのマルチプロセッサ拡張におけるデッドロック回避の手法

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概要

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ITRON仕様OSでは,リアルタイム性を向上させるために,ロックがプロセッサごとにタスク,オブジェクトの2種類に分けられている.多くのシステムコールは,タスクロックのみ,もしくはオブジェクトロック→タスクロックの順でロックをとる(ロックをとる順序が決まっている)のでデッドロックは起こらない.しかし,いくつかの命令では,性質上,上記の通常の命令とは逆の順序でロックをとる.これらの命令をマルチプロセッサに対応させる場合に,シングルプロセッサと同様のアルゴリズムで安易に実装してしまうとデッドロックが生じる可能性があるため,回避方法の検討が必要である.そこで本稿では,このデッドロックが存在するケースに着目し,デッドロックが生じる過程を明らかにし,その対策を示す.
一般社団法人情報処理学会の論文
2001-03-05

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