Analysis of Oscillator Circuits Having Multiple Oscillatiolls(<特集>非線回路システム及び一般)
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概要
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本稿では、負性抵抗素子とカウエル回路から構成された多重発振回路の解析手法について議論する。この梯子型リアクタンスカウエル回路は共振周波数と反共振周波数を指定すると回路素子が簡単に決定される。この回路に負性抵抗素子を接続するならば多重発振器として動作する。すなわち、この回路の発振は反共振点の近傍で発生し、初期条件によって複数個の異なった発振を生じさせることができる。従来、このような発振現象の解析には、時間領域でのシューテング法による解析と周波数領域での調波平衡法などによる解析手法が用いられている。本稿では、調波平衡法による決定方程式の求解にニュートン・ホモトピー法を適用することにする。このとき、決定方程式は各成分毎にsine回路とcosine回路に置換し、得られた等価回路に解曲線追跡回路を付加することによってSPICEを用いて解析する。このようにして、SPICEシミュレーションによって安定.不安定発振解が容易に求められる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-08-27
著者
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西尾 芳文
徳島大学工学部
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牛田 明夫
徳島大学工学部
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牛田 明夫
徳島文理大学工学部
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山上 喜広
徳島大学工学部
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山上 喜廣
徳島大学工学部電気電子工学科
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矢部 紘央
徳島大学工学部電気電子工学科
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山上 喜廣
徳島大学
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