縦-捩り振動利用超音波モータの伝送線路表示による共振周波数及び変位のシミュレーション

概要

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超音波モータについて良特性を実現しようとすると、ステータ振動子の共振周波数の設定が問題となる。すなわち、実験値に十分近似した計算方法を検討しておくことが、超音波モータ設計の重要な要素である。本文はこのような必要にせまられて、設計に便利な方法を検討したもので、振動子を伝送線路に類推表示し、共振周波数と変位についてシミュレーションした。また、実際のボルト締めランジュバン振動子に適用した結果を述べ、実験値と比較し実用的なデータを与えている。本文ではさらに、内部ボルトを独立線路として扱い、単に材料定数の異なる複合線路として近似した場合と比較し、両者の相違がどの程度かを検討した。ここに、本文では縦振動子と捩り振動子の両方について検討し、両者の比較を行うことにより、実際の適用をより容易とした。
社団法人電子情報通信学会の論文
1993-04-23