可変波長コンバータにより所要波長数の軽減を図ったブロードキャスト・セレクト光ATMスイッチ

概要

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本論文では, 波長多重されたセルがスイッチに到着したとき, スイッチ内での波長を入出力サイズに関係なく独立的に割り当てることができる, 可変波長コンバータを用いたブロードキャスト・セレクト光ATMスイッチを提案する。提案モデルでは, 可変波長コンバータにより, 動的に波長を割り当てることにより波長数の軽減を図る。また, 波長数軽減によるスループットの劣化を, 入力バッファとビットレートアップコンバータにより, スイッチ内の最大転送セル数を増加することで改善する。ユニキャストセル及びマルチキャストセルが混在する均一トラヒックにおいて, 計算機シミュレーションにより, 提案モデルのセル棄却率特性及び平均システム遅延特性を明らかにする。また, 提案モデル及び従来モデルにおいてスイッチ全体で必要な波長数の比較を行う。その結果, 従来モデルと比較して, 提案モデルではセル棄却率特性を劣化させることなく, スイッチ全体で必要な波長数を軽減することができ, 提案モデルの有効性が示される。
社団法人電子情報通信学会の論文
2001-07-01