現場体験・操作実験・動画コンテンツによる流水現象の学習支援とそれぞれの特徴について
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概要
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本研究では,小学校5年生理科「流れる水の働き」を題材とし,現場体験・操作実験・動画コンテンツを複合的に導入した実践を行い,それぞれの学習支援手段の特徴について考察した.(1)河川の現場体験は,実際のスケールを感じた中で現象を総合的に児童に印象づける,(2)校庭における土砂を用いた実験は,自ら操作を行うことで現象を繰り返し再現しながら実感させる,(3)水中映像等を用いた動画コンテンツは,現場や操作実験では捉えることのできない現象を明確に認識させる以上,それぞれの手段が特徴を持ち,異なる面から効果を発揮して流水現象の理解に役立っていることが確かめられた.また,これらの手段を複合的に導入することの意義が示唆された.
- 日本教育工学会の論文
- 2004-03-05
著者
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埴岡 靖司
岐阜県山県市立高富小学校
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吉冨 友恭
独立行政法人土木研究所水循環研究グループ
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吉冨 友恭
東京学芸大学環境教育実践施設
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埴岡 靖司
岐阜県羽島郡川島町立川島小学校
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吉冨 友恭
独立行政法人土木研究所 水循環研究グループ河川生態チーム
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