図形の教授-学習の問題点について(第1報)

概要

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小学校の図形教育は，それ自身に独自な目標と性格をもっているべきであって，中学校以降の図形教育に対する単なる準備として位置づけられるべ　ではない。しかし，とすれば，その独自性はどこに求められるべきだろうか。選ばれる教材の質と量は，その独自性によって正当化されなければならない。一方，授業で要求されているものと子どもが抱いているものとの間には，しばしば，図形領域特有のギャップが生じ，それらは一般には授業では見過されているという諸指摘がある。本稿では，小学校の図形の教授－学習について，諸点から考察を試みる。1．図形の教授－学習の出発点をどこに求めるか2．図形の性質と定義3．図形による思考In the present paper the authers try to give detailed analyses to each treatment of geometry of elementary school mathematics by Takakazu Maeda,P.M.van Hiele and E.Fischbien,and to A.J.Bishop's“obstacles to learning geometry”and .'s“spatial thinking”,i.e.,1)some spatial activities to learning about space at the elementary level 2)some obstacls to learning about formation of geometrical concepts at the secondary level 3)geometrical or spatial thinking to learning geometry.
大阪教育大学の論文