役割の重要度に基づいた同時実行制御(セッション4 : ネットワーク応用とデータベース)

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概要

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役割(role)の概念は,安全な情報システムを設計,実装するための重要な概念である.役割は対象世界(企業等)の業務に対応し、アクセス権限の集合として定義される.システム内で複数のトランザクションが並列に実行されるとき、システムを安全に保ち,かつ,システム内のオブジェクトを正しい状態に保つためには,競合する複数のトランザクションが直列に実行される必要がある.従来,競合する複数のトランザクションを直列化する方法として,ロック,時刻印順序付けプロトコルが提案されているが,これらの手法は「早いもの勝ち」および「時刻印順」でトランザクションを直列化している.役割は,対象世界の業務に対応することから重要度の高い業務は優先して行われるべきである.本論文では,複数のトランザクションを役割の重要度を基に直列化して実行する新たな同時実行制御方法を提案する。
一般社団法人情報処理学会の論文
2004-11-04

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