因果関係順序付け選択的グループ通信プロトコル

概要

論文の詳細を見る
ワークステーションと通信技術の発達により、複数のコンピュータを通信網により相互接続させた分散型システムが広く用いられている。分散型システムでは、従来の一対一型通信に加えて、複数プロセス間でのグループ通信が必要となる。応用によっては、グループ内の全プロセスを宛先とするグループ通信に加えて、宛先をグループ内のプロセスに特定できる選択的グループ通信が要求される。また、グループ内で送信されるメッセージを、各プロセスが因果関係順に受信できる必要がある。例えば、CSCWでワークステーションのウィンドウを共有するとき、ウィンドウ操作要求は因果関係順に各ワークステーションに届けられる必要がある。本論文では、因果関係順の受信を行なえる選択的グループ通信を提供する因果関係順序付け選択的グループ通信(SCO)を考える。さらに、メッセージ紛失が存在する下で、SCOサービスを提供するプロトコルを考える。本研究では、完全分散型の制御を用いる。[2,3,4]では放送網を用いたが、ここでは一対一型高速網を利用する。2章では、通信サービスのモデルを示す。3章では、データ転送手続きを述べ、4章では、評価を示す。
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-03-15

因果関係順序付け選択的グループ通信プロトコル

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク