分散型システムにおける安全なグループ通信

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現在の情報システムは、複数の計算機をEthernet等のローカルエリア網で結合した分散型の形態をとっている。また、通信衛星を利用した無線網等による、広域の通信システムも開発されている。これらの放送通信システムでは、プロトコルデータ単位(PDU)を1つ送信することにより、複数の宛先に送信できる。しかし、システム内のどのエンティティも放送されたPDUを受信できると共に、自由にPDUを放送できるので、システムを安全に保護することが問題となる。複数のエンティティ間での放送通信を安全に行うために、まず、協調動作を行う複数のエンティティ間でグループ(群)を確立する。次に、群内の各エンティティに、共通の秘密鍵を持たせることにより、放送通信の秘密性と認証性を保障する。このような群を、安全群とする。さらに、グループウェア等で要求される内証話では、群内の一部のエンティティ間で安全群を確立し、安全群内群とする。本論文では、高信頼放送通信サービスを利用し、安全群及び、安全群内群を確立するための、鍵配送手順を示し、その正しさと有効性を論じる。2章では、システムモデルを示す。3章では、安全群の確立手順を示し、4章では、群内群について述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1993-03-01

分散型システムにおける安全なグループ通信

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