システムの構成変更に対するやわらかいクラスタ間通信プロトコル

概要

論文の詳細を見る
現在の情報システムは、通信網により複数の計算機を相互接続した分散型となってきている。このような分散システムでは、利用者の要求の変化に対応して分散アプリケーションをバージョンアップ(改版)することが求められる。従来、分散アプリケーションの改版はシステムを一時停止することによって実現されてきた。一時停止中は利用者がサービスを受けることはできない。特に、大規模システムでは規模の拡大にともない、改版する時間が増加し、システムの可用性が低下する。したがって、動作中の大規模システムを停止することなく改版するための技術が求められている。これに対して、動的改版手法およびその実現プロトコルが提案されている。しかし、このプロトコルでは新と旧のプロセスが一対一に対応する場合にのみ適用できる。全ての機能一つのプロセスで実現する集中型システムを同じ機能を、複数のプロセスで実現する分散型システムに改版できない。本論文では、新旧版プロセスの対応関係が一対多または多対一であっても適用できるように拡張した動的改版プロトコルを提案する。これにより、あるプロセスが持つ機能を複数のプロセスに分割したり、複数のプロセスが持つ機能を一つのプロセスに統合するといった、システムの構成変更をともなう改版が可能になる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1997-02-27

システムの構成変更に対するやわらかいクラスタ間通信プロトコル

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク