2次元アドレスとダイナミックリンクのための実行コンテキストの設計と言語C処理系の開発

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マルチメディアデータの本質は、データの多義性・多様性にある。これら多義性・多様性を持つデータを処理する基盤として、筆者らは「電紙」と呼ぶデータモデルを提案し,OS/omicron第4版と呼ぶシステムに構築している.OS/micron第4版の実行機構においては、「電紙」を2次元アドレスにより表現されたセグメントとして実現し、ダイナミックリンクによりデータや手続きの実行時結合を可能にした.2次元アドレスやダイナミックリンクをシステムのソフトウェアアーキテクチャとして採用した場合、システムを記述する言語の言語処理系は、アドレシング機構や名前の管理情報をOSのために生成することが必要不可欠となる。本稿では、言語Cにおいて2次元アドレスとダイナミックリンクを実現するための実行コンテキストの設計と、インテル80X86用の言語処理系の実現・評価について述べる。本設計における実行コンテキストは、マルチタスクでのセグメント共有やスレッドライブラリ作成に有効となるよう、コンパイル単位ごとに複数のセグメントを持ち、リロケータブルかつリエンタラブルとなるようにした。また、インテル80X86のようにリンケージフォールトを持たないCPUでダイナミックリンクを実現する手法について論じる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-06-22

2次元アドレスとダイナミックリンクのための実行コンテキストの設計と言語C処理系の開発

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