自律的なグループ通信プロトコル(セッション6:グループ通信)

概要

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複数の対等なプロセス間での多対多の通信を行うためのグループ通信プロトコルは、メッセージの送受信、紛失の検出、紛失したメッセージの再送信機能などの複数の機能により構成され、この機能を用いることで、様々なサービスをアプリケーションに提供する。しかし、ネットワークが提供するサービスの品質(QoS)は、幅輳や機器の障害により動的に変化する。そのため、従来のグループ通信プロトコルが提供する固定の機能を用いたサービス方式では、常にアプリケーションの要求を満足することができない。更に、常に高機能なグループ通信機能を用いてサービスを提供し続けた場合、その通信と処理にかかるオーバヘッドが増大するという問題も発生する。本研究では、ネットワークが提供するQoSの動的変化に対して、各計算機上のグループ通信エージェントが、アプリケーションの要求を満たすよう最適なグループ通信機能を選択し、かつ他のグループ通信エージェントと交渉しながら柔軟に対応できる「自律的なグループ通信プロトコル」を提案する。
一般社団法人情報処理学会の論文
2003-06-19