異種時計ネットワーク間におけるグループ通信プロトコル(セッション6:グループ通信)
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概要
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現在の情報システムは、複数の計算機がPAN、LAN、WAN等のネットワークにより相互接続された分散システムとなっている。アプリケーションは、各計算機上に分散された複数のプロセスがグループを構成し、グループ内のプロセスが互いにメッセージを交換し協調動作を行うことで実現される。このようなグループ内のプロセス間の通信プロトコルでは、メッセージを因果順序に配送する必要がある。メッセージの因果順序配送を保証する手法として、ベクタ時刻という論理時間、または、各計算機の物理時間を同期させる手法が提案されている。しかし大規模グループでは、ベクタ時刻の処理と通信の負荷が大きく、大規模グループ内のコンピュータ間では物理時計を同期させることが困難である。本論文では、大規模グループを構成するネットワーク範囲ごとに最適な論理・物理時間を適用し、メッセージの因果順序配送を行う方法を提案する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2003-06-19
著者
-
滝沢 誠
東京電機大学理工学研究科情報システム工学専攻
-
滝沢 誠
東京電機大学
-
榎戸 智也
東京電機大学
-
河浪 悟士
東京電機大学大学院理工学研究科情報システム工学専攻
-
榎戸 智也
立正大学
-
Takizawa Makoto
Department Of Applied Physics Tohoku University
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