大気圧イオン化質量分析計による高純度窒素ガス中の一酸化窒素の定量
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概要
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大気圧イオン化質量分析計を用いて,ボンベ詰め高純度窒素中の微量一酸化窒素の定量を試みた.共存する酸素は,定量値に対して正の誤差を与えるため,酸素の定量も併せて行い,その影響を補正することとした.一酸化窒素,酸素とも検量線の直線性は良好であり,標準添加法によって定量可能であった.酸素による影響は,酸素濃度0〜0.5ppmの範囲では,直線的かつ加成性があり,試料ごとに係数を求め,酸素濃度を掛けた値を一酸化窒素の定量値から単純に差し引くことにより,補正が可能であった.酸素の定量値については,まだ検討すべき点が多いが,補正の目的には十分と考えられた.その補正値は(0.6〜1.4)ppbであり,補正後の一酸化窒素の定量値は,(9〜13)ppb±(1〜5)ppbであった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1982-01-05
著者
-
加藤 健次
産業技術総合研究所
-
加藤 健次
工業技術院化学技術研究所
-
冨田 弘
工業技術院化学技術研究所
-
佐藤 訓孝
工業技術院化学技術研究所
-
加藤 健次
工業技術院物質工学工業技術研究所計測化学部
-
小島 益生
工業技術院化学技術研究所
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