UNIX用メモリDBMSにおける高速インデックス方式
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概要
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通信サービスではその制御のためにデータベースの使用が不可欠となってきている。従来の通信サービスでは要求される処理はユニークな一件検索という単純なものであるが, 交換機等の通信機器がデータベースを利用するため, 高レスポンス・高スループットが要求されている。この要求には, データベースをメモリ上で構築し, ハッシュ法を基にしたインデックスを使用して検索を行うデータベース管理システム(メモリDBMS)を作成することで対応中である。一方, WWWサーバ等でもデータベースの使用が盛んになっている。WWWの検索エンジンとしてデータベースを使用する場合, 多数のユーザから検索要求を受付け, 処理するため, 交換機等に準じた高速レスポンス, 高スループットか必要となる。処理内容は単純な検索であるが, 範囲検索, 重複キーを用いた複数件検索は必要である。我々はこれらの要求に応えるため, 今まで開発を進めてきたメモリDBMSをUNIX上へ移植し(UNIX用メモリDBMSと呼ぶ), ユニークな一件検索に加えて, 範囲検索, 複数件検索等が行えるインデックスをT木を基に構築し, ハッシュ法との共存を図った。本稿では, このインデックスの実現方式について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-09-24
著者
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