高速なオンライン処理のためのDBバックアップ方式
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概要
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近年のリレーショナルデータベース(RDB)の適用領域の拡大に伴い、従来より高速なDBアクセスを行うオンライン処理の必要性が高まっている。オンライン処理中でDBアクセスを行うトランザクションの処理速度に影響を与える要因の1つにDBのバックアップ処理がある。DBの運用に際しては、種々の障害への対策等のために、一定周期毎にDBデータのバックアップを取得することが多く行われる。このバックアップ処理を行う代表的な方式の1つに、ファジーチェックポイント方式がある。この方式は、トランザクションとの排他制御が不要なため、他の方式に比べオンライン処理の処理時間の劣化が少ないことを特長としている。しかし、バックアップしたデータの一貫性を保証するためには、バックアップ処理中に走行するトランザクションのログを必要とする。ログの取得は、2次記憶への書き込みを行うI/Oが必要であり、さらにオンライン処理を高速化するときの問題点となる。本稿では、ファジーチェックポイント方式における一貫性の保証に必要なログの取得方法について検討し、オンライン処理の処理時間への影響が少ないDBバックアップ方式について提案する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-03-01
著者
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