Coloured Petri Netsに基づいた通信サービス要求仕様化支援

概要

論文の詳細を見る
ペトリネットはグラフィカル表現で、データフローなどと同様にシステムの構造を記述できるだけでなく、動的な動作も表現することができる。また、ペトリネット理論に基づいて理論的な解析・検証を可能としている。通信システムにおいては、仕様のモデル化分析にペトリネット理論の応用が検討・報告されている。実際のアプリケーションにおいては、仕様のモデル化時、的確なデータ表現方法が必要とされる。(ピュアな)ペトリネットは、多くの実用的なシステムに対して十分なモデル化能力をもつが、データをモデル上で表現するための洗練された手段が提供されていない。そのため、データの追加により修飾されたネットでは、それまで使われていた解析が不可能になることが多い。Coloured Petri Nets(CP-Nets)は、データのモデル化を可能にするべく、開発されてきたハイレベルネットであり、かつネットの解析に使われてきた能力を保っている。今後、通信システムのサービス要求は、知的なサービスの実現が必要とされる。そのため、さまざまなシステム資源を表現するための機構が必要である。さらに、作成される要求仕様は、解析可能性と実行可能性を兼ね備えていなければならない。本稿では、CP-Netsが通信システムの要求仕様であるサービス仕様の表記法として有効であることを示し、要求仕様化ヘの適用性を論じる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1990-09-04

Coloured Petri Netsに基づいた通信サービス要求仕様化支援

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク