マクロオペレータの生成による状態空間探索における学習の研究

概要

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機械学習には様々な分野があり、その対象も多岐にわたるが経験したことを知識表現化することにより、システムを改良することと、一般的にいうことができると思われる。本研究における学習とは、問題解決という行為を通して、以後出現する類似した問題をより効率よく解決するための知識を、問題解決の経験から獲得してシステムの効率を目的としたものである。人間はいくつかの手順からなる複雑な操作をその操作に次第になれていくことにより、ひとかたまりの作業として習得する。この研究のプログラムでは、この様な行為に基づいた学習を作用素の生成として表現する。そのプログラムは、問題の最終状態の副目標を達成するごとにそれまでの手順を一般的な形式の作用素に変換し、その作用素を次の副目標の達成、および他の問題の解決のために使用する。このような操作によって、どのようにシステムの向上がなされるかを調べることが、本研究のねらいである。本研究では8パズルにおける状態空間探索の時間を、どれだけ短縮できるかという点に注目して、手続きの習得による学習による効果を考察した。
一般社団法人情報処理学会の論文
1992-09-28