照度変化に適応できる能動視覚システム

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自然環境下で、静止画像からシーンを認識する能力には限界がある。環境は常に変化している。それに伴いシーンの見え方も時々刻々と変化するため、静止画像ではシーンの時間的な断片しかとえられることができない。そのため、認識モデルやアルゴリズムを用いるだけでは環境変化を吸収し、安定した処理結果を得ることは難しい。環境変化を吸収する機能の大半はカメラなどセンサに備えるべきであり、このセンサと従来の認識アルゴリズムやモデルと組み合わせることで、より柔軟な認識が実現できると考えている。センサ自体がパラメータを自動的に調整し、システムに有効な画像を能動的に入力するセンサ、即ち能動視覚システムの開発が変化に対応するキーとなる。筆者らはシステム開発の第一段階として環境変化を照度に絞った。照度は日差しの方向や天候の変化は勿論、影など局所的な変化にも影響されやすく、変化が著しいために、環境変化の大きな要因となっているからである。本稿では、センサーの一パラメータであるアイリスを照度の変化に合わせて自動調整し、照度を一定に保ちつつ画像が入力できる能動視覚システムについて述べる。
社団法人情報処理学会の論文
1992-02-24

照度変化に適応できる能動視覚システム

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