携帯用パソコンによるコンピュータリテラシー教育
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ここでは、コンピュータリテラシー教育を「コンピュータサイエンスをベースにした上でで、コンピュータを電子文房具として自由自在に使いこなせる能力の育成」と定義する。また、リテラシーの対象領域としては、文書編集(ワープロ技能)、データ処理(表計算技能)、コミュニケーション(通信技能)の三つに限定する。本学でも、以前から演習科目(数コマ/週)を中心にしたコンピュータリテラシー教育を実施していた。しかし、圧倒的に時間数が少ないことから、学生にとっては単位取得だけが目的になり、コンピュータ利用に対する動機づけが不明確になる傾向があった。一方、能力を育成するためには、より多くの時間をかけて自分で操作することが有効といえる.そこで、今年度から、情報コミュニケーション学科1年生全員に対して、携帯用パソコンを1台/人(無料で)貸与することになった。これによって、コンピュータ利用に対する学生の意識を高揚させることと、その動機づけの確立(利用環境の設置)を実現することを試みた。現在、その途中ではあるが、前年度よりも学生のコンピュータリテラシーが向上しつつあることがわかった。本稿では、携帯用パソコン貸与の経過と、教育的な利点および問題点について述べることにする。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-09-04
著者
関連論文
- 日本語ワープロを教材にしたコンピュータサイエンス入門講座
- 高等学校における教科「情報」設置の提案
- Visual BASICによるアプリケーション開発技法の教育
- 携帯用パソコンによるコンピュータリテラシー教育
- コンピュータサイエンスをベースにした日本語ワープロ教育
- 理論と実際を関連付けたコンピュータサイエンス教授法 : データベース教育を事例にして
- 短大情報関連学科におけるコンピュータサイエンス基礎教育についての試案
- ウィンドウズ環境における情報処理教育について
- 社会科学系学科における情報処理教育について
- パソコンによる関係データベース言語SQLの演習教育について
- 教育用構造化プログラミング・エディタ(PADET/CBL)の設計・開発
- 文科系学科におけるコンピュータサイエンス教授法 : データベース教育を事例にして
- コンピュータサイエンスをベースにしたリテラシー教育カリキュラム
- 高校における教科「情報」としてのコンピュータサイエンス入門教育
- 文科系学科におけるコンピュータサイエンス (基礎) 教育のあり方について
- 日本語ワープロを教材にしたコンピュータサイエンス基礎講座
- オーサリングソフトの活用によるプレゼンテーション技法教育
- 構造化プログラミングエディタ : PADET/CBLの開発と評価
- 3X-10 Learning Spaceによる自習型教育システムの開発
- HTMLによる教育教材の開発とその有効性の検証
- 教育用データベース構築エディタの設計
- 第四世代言語によるシステム設計教育
- ウインドウズアプリケーションの開発技法と教育