理論と実際を関連付けたコンピュータサイエンス教授法 : データベース教育を事例にして
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概要
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筆者の所属する情報コミュニケーション学科は,平成2年に設置された社会科学系の学科である.そこにおいて,筆者はコンピュータサイエンスをベースにしたデータベース教育を実施してきた.具体的には,「データベース概論」(前期開講の講義科目)と「データベース技法」(後期開講の演習科目)である.しかし,この教育では問題があることが顕著になった.それは,講義(おもに理論面)の理解力の低下と,後期科目の履修放棄が多いという点である.そこで,文科系の学生にもわかりやすくデータベースの理論と実際を理解できるような教育の在り方を検討した.その結果,講義科目と演習科目の開講時期の入れ換えを実施した.これは,具体的な技術事例から抽象的な概念や理論へ展開すること(理論と実際の関連づけ)によって,理解力を向上させることを目指している.また,演習で取り上げた内容を講義で用いることによって,学生の理論面に対する理解が高まり,履修放棄もなくなった.以上の教授法が,コンピュータサイエンスの理論と実際を理解させるために有効なものであることが明らかになった.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-07-21
著者
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