ラジオシティ法における輝度不連続線処理の低減のための一手法
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概要
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ラジオシテイ法の写実性を大きく左右する一要素に,メッシュ生成の適切さがあげられる.近年,輝度変化の大きい部位をリアルに表現する手法として,輝度不連続を表す境界線(discontinuity edge)を前処理として生成し,これを交差しないようにメッシュを生成する手法が提案された。輝度不連続線を保持するためのデータ構造として,文献ではBSP法が用いられている。BSP法は交線が1本生じるたびに受光面を2分してしまうにで最終的にはかなり多くの小片が生成され,データ量が増大しやすい.また,BSP法は必要以上に長い線分で輝度不連続線を保持するので,輝度不連続線どうしの交点処理に多くの処理時間を費やすことも多い.本報告では,BSP法を用いずに,蝉度不連続線が囲むループを単位として輝度不連続緑を保持し,そのループで受光面を分割する手法を報告する.本手法により,輝度不連続線による受光面の分割数は減少し,また輝度不連続線どうしの不必要な交点処理を省くことができる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-09-20
著者
-
土井 章男
岩手大学工学部
-
土井 章男
日本アイ・ビー・エム株式会社
-
土井 章男
岩手大学工学部情報工学科
-
伊藤 貴之
日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所
-
嶋田 憲司
東京基礎研究所
-
嶋田 憲司
カーネギーメロン大学機械工学科
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