グレブナ基底求解法のSATへの適用
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概要
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命題論理の充足可能性問題(以下,SATという)は代表的なNP完全問題であり,情報処理分野の基本的かつ重要な問題の1つでもある.この問題に対して従来,Davis-Putnamに代表される記号的方法や,Branch and Bound,切除平面法,内点法,陰的列挙法に基づく定量的方法が提案されてきた.また包除原理に基づく計数法も提案されている.SATは代数化することにより,等価な非線形多元連立代数方程式に変換することができる.これらの方程式はその多峰性のために,解くのが難しいが,これに対しては,すでにグレブナ基底の求解法(完備化アルゴリズム)が提案されている.本稿では,多項式イデアルを対象とした完備化アルゴリズム(ここでBuchbergerアルゴリズム)をSATに適用する手法(以下,本手法)を提案する.また,本手法を幾つかの規模の小さな例題に対して適用した結果を示す.
- 1994-09-20
著者
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吉田 清明
久留米工業大学 工学部
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朱雀 保正
久留米工業大学 工学部
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元石 浩二
久留米工業大学
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元石 浩二
久留米工大 工
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元石 浩二
久留米工学大学 工学部 電子情報工学科
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朱雀 保正
久留米工業大学
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吉田 清明
久留米工業大学
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