FIRフィルタの設計における周波数サンプリング法の公式
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概要
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直線位相の有限インパルス長ディジタルフィルタ(FIRフィルタ)の手軽な設計法として,周波数サンプリング法(FS法)があるが,窓関数法より遥かに優れているにも拘らず,あまり推奨されていないようである.しかも,実数のサンプル値を与え,これをそのまま逆離散フーリエ変換(IDFT)すれば求めるインパルス応答(h[n]で表す)が得られるとする誤った説明さえ時として行われている.その主な原因は,Rabinerらの書では,振幅サンプル値(Rabinerらの記号では|H(k)|.|H(k)|は負の値もとり得るのでこの記号は実は適当でない)を補間して得られる周波数特性の吟味に重点があり,インパルス応答(h[n])の設計公式が吟味に重点があり,インパルス応答(h[n])の設計公式が陽な形で示されていないことにあると思われる.以下では,直ちに利用できる形の公式とその誘導法とを示す.なお本稿では,大野が公式を導き,朱雀がこれを整理検討した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-03-27
著者
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