音場合成法による音像の位置制御
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概要
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「任意の位置にある点音源から, 受聴者へ向かって到来する音波によって生じる音像を, 空間に固定配置された複数個のスピーカを用いて合成する」という問題は, 音の仮想現実感の実現に関係しており, その解法は大きく二つに分かれる。一つは, 受聴者の外耳道内の音圧を模擬する方法で, 他の一つは, 受聴者を含む限られた空間内の音場を合成する方法である。本稿は, 後者に属する近似解法を提出する。具体的には, 目標点音源が生じる球面波の音場を, いくつかのスピーカが生じる音場で, 最小二乗近似法により合成する。本稿では, いくつかのスピーカ配置例について, 音源の方向や距離を制御する方法を述べる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-11-22
著者
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