大規模網送信順序保存放送通信プロトコルの評価

概要

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グループウェア等の分散型応用システムを実現するために、複数のエンティティに対して高信頼な通信サービスを提供するためのグループ通信プロトコルが必要とされている。これまでのグループ通信プロトコル(例えば、[1,2])は、グループ内のエンティティ数nに対してO(n^2)の通信負荷があり、大規模なシステムでは性能面で有効でない。本論文では、同一の通信チャネルに接続された複数のエンティティを、小グループに分割し、各グループの代表(ゲートウェイ)エンティティがグループ間通信を行うことで、処理負荷を減少させる方法を示す。また、従来のプロトコルとの処理負荷の比較により、本方式の評価を行う。2章では、群内で受信の原子性と順序を保証する送信順序保存放送通信(OP)プロトコルの概要を示す。3章では、システムのモデルを示す。4章では、OPを拡張した大規模群送信順序保存放送通信(COP)プロトコルを述べる。5章では、群構成アルゴリズムを述べる。6章では、本プロトコルの評価について述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1993-09-27