大規模網のための送信順序保存放送通信手順

概要

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グループウェア等の新しい分散型応用で、OSIといった従来の1対1通信プロトコルに加えて、複数エンティティ間のグループ通信プロトコルが研究開発されてきている。これらは、通信エンティティ数が数十程度までの網を対象としており、数百以上のエンティティを含んだ大規模網では、負荷が大きくなり、実用的でない。例えば、放送通信プロトコルでは、エンティティ数nに対して、PDU数と処理負荷は、O(n)からO(n^2)になる。本論文では、同一通信チャネルに接続された複数のエンティティを、論理的に分割することにより、処理負荷を減少させることを試みる。ここで、エンティティのグループを群とする。2章では、群内で、受信の原子性と順序を保証する送信順序保存放送通信(OP)プロトコルの概要を示す。3章では、群を論理的に分割した要素群とそれらの間を取り持つゲートウェイエンティティのモデルについて述べる。4章では、OPを拡張した大規模群送信順序保存放送通信(LOP)プロトコルについて述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1993-03-01