画像情報高速検索表示法の検討

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近年,磁気ディスク,光ディスク等の記録媒体に蓄積された情報を高速に読みだして表示することへの関心が高まりつつある。このような操作あるいは機能を高速ブラウジングと呼ぶ。応用例としては,電子化されたドキュメントや図面などの高速な流し見が考えられる。ブラウシング速度と人間の識別能力に関しては,図やイラストなどの大きい特徴を含む書類に対しては,14〜最大40枚/秒まで識別可能であり, 細かい線分のみで構成される書類では6〜8枚/秒まで識別可能であるという報告がある。別な応用例として,街路案内等のビジュアルトリップなどが考えれる。ここでいうビジュアルトリップとは,ある有限な3次元空間内のあらゆる位置のあらゆる方向の情景をデータベース中に蓄積しておき,これらの画像を用いて3次元空間内を自由に歩き回る疑似体験を提供するアプリケーションである。これらの応用を考慮し,本研究では,蓄積された情報に対する高速なランダムアクセスと表示および,ユーザが停止〜最高速まで自由にブラウジングの速度を制御できるインタラクティブ性の実現を目的とする。本報告では,光ディスクに蓄積される画像情報を対象に,高速ブラウジングを実現するための手法としてプログレシブブラウジング法を提案し,その手法から導かれる高速化のためのパラメータについて論じる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1989-10-16

画像情報高速検索表示法の検討

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