ジャイロセンサを用いた人間の動作計測
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概要
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近年、マンマシンインターフェイス、感性情報処理、手話認識等の分野において、人間の動作の計測および認識を行う研究が盛んに行われている。しかし、画像処理による方法は非接触式であるという利点はあるが、オクルージョン、対象物の識別、トラッキング等の問題があり、まだ実用化されていない。また磁気センサによって位置および姿勢を検出する方法は、周囲の磁界環境に影響される、計測範囲が限られる、価格が高価である等の問題がある。我々は、安価にしかも直接身体の動きを計測できるジャイロセンサを用いて角速度を検出することによって、リアルタイムに人間の動作の計測及び認識を行うシステムを開発することにした。人間の身体の動きは基本的に関節を軸とした回転動作で表現することができるため、回転系の検出を行う方が自然である。また特に角速度を1次情報として得られるので、人間の感覚の程度を表すアナログ的で副詞的な情報(感性情報)の抽出に向いている。今回ジャイロセンシングユニットを試作し、人間の動作に適した計測方法及び信号処理方法について検討した。また、このシステムを利用して手話表現に含まれる感性情報の認識を試みたので報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-03-15
著者
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