オブジェクト指向分散環境OZ++のクラス配送機構

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概要

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インターネット上でソフトウェアを共有する手段として、主にFTPが用いられている。しかし、FTP自身は単なるファイル転送プロトコルなので、ソフトウェアのバージョン管理やインストールは利用者の責任である。これまでに、多くのソフトウェアで、パッチ管理、他のソフトウェアとのバージョンの整合、インストール方法などで問題が生じている。オブジェクト指向分散環境OZ++は、広域ネットワーク上で通信し合うオブジェクトに基づく分散環境である。ネットワークを流れるメッセージの中にもオブジェクトを含めることができ、かつ、そのようなオブジェクトのクラスも、ネットワークを通じて自動的に供給される点で特徴がある。OZ++は、クラスを単位とした、広域ネットワーク上でのソフトウェアの共有を進めるための枠組として設計されている。本稿では、OZ++のクラス管理機構の概要と、特に配送機構の設計について述べ、その利点を明らかにする。
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-03-15

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