因果関係に基づいた順序付け放送型通信プロトコル
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概要
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分散型応用システムでは,複数のエンティティ間でのグループ通信が必要となる.グループ通信では,送信されたデータ単位を各エンティティがどのような順序で受信するかが問題となる.例えば,フォールトトレラントシステムでは,各エンティティで同一のイベントが同じ順序で起こる必要がある.このようなイベント間の順序関係は,因果関係と呼ばれている.本論文では,グループ内の全エンティティに対して,因果関係に基づいたデータ単位の受信順序を保障する高信頼な放送型プロトコルについて論じる.本プロトコルは,バッファオーバランによりデータ単位の紛失が起こり得る高速通信網を利用し,主制御エンティティの存在しない完全分散型の制御方式に基づいている.また,本プロトコルは,グループ内の複数のエンティティに対して,非同期型のデータ転送サービスを提供する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-03-03
著者
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