視覚障害者教育支援システムInvisible Managerの設計と試作

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慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスでは、ネットワークに接続された約600台のUNIX、X-WindowベースのWSが稼働しており、語学教育、情報処理教育に用いられている。通常のX-Windowシステム上では、視覚障害者(以下ブラインド・ユーザ)に対する配慮は十分にされているとはいえず、ブラインド・ユーザが大学の情報処理教育を受ける際のGUI上での操作が困難である。また、支援するための特殊な機材やソフトウェアはパソコンベースのものが多く、高価であったり、授業の度にセットアップすることができないという問題がある。これらの機材を用いた場合、他の学生との作業が困難になり、指導する教員も健常者の学生とは異なった指導を行わなくてはならず、負担が大きくなってしまう。さらに、様々な2次元ディスプレイ情報の音声化に関する研究が行なわれているが、障害者が一般的な授業の場で利用することが困難である。そこで本稿では、音声認識・合成装置、Tone Generatorを利用して、ブラインド・ユーザが情報処理教育の現場で健常者が通常利用しているのと同じWSで授業を受け、教員も健常者と同じように指導することを可能にする支援システムInvisible Managerを設計・試作したことを報告する。
1995-03-15

視覚障害者教育支援システムInvisible Managerの設計と試作

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