高対話型おとりシステムの運用経験に関する考察(ネットワークセキュリティ)(<特集>プライバシを保護するコンピュータセキュリティ技術)
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概要
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インターネット利用人口は拡大しており,今日では個人,組織の双方においてネットワークの使用は欠かせないものとなりつつある.インターネットは多種多様なサービスを提供し,なくてはならないものになっているが,その半面,不正アクセスの問題も急増している.しかし実際の侵入がどのようなものであるかを認知する機会が少なく,見えない世界でのセキュリテイに対する認識が難しい.そこで本論文では不正侵入対策の手段の1つとなっているおとりシステムに着目し, HoneynetProjectが提唱している高対話型として構築した.高対話型おとりシステムの特徴として,0Sレベルでおとりを実現し,不正アクセス者に制限なく自由に行動させ,不正アクセス者に気づかれないように行動記録を取得,分析することにより,既知の攻撃方法のみならず,未知の脆弱性や行動を記録することが期待されている.しかし高対話型おとりシステムは概念が新しく,主としてその概念ばかり公開されており,具体的なシステム構築例および,運用結果,問題点についての公開情報が少ない.したがって本論文では高対話型おとりシステムを公開されている情報を参考に実際に構築,運用し,不足する機能を追加したうえでさらに運用を行った.その結果得られたデータおよび知見をもとにおとりシステムの持つ問題点および運用方法の提案を含め今後の課題について述べる.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 2004-08-15
著者
-
小池 英樹
電気通信大学大学院情報システム学研究科
-
高田 哲司
産業技術総合研究所
-
安村 通晃
慶應義塾大学環境情報学部
-
澁谷 芳洋
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科
-
高田 哲司
ソニーコンピュータサイエンス研究所
-
石井 威望
東京大学
-
安村 通晃
慶應義塾大学
-
小池 英樹
電気通信大学
-
澁谷 芳洋
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科:(現)海上自衛隊
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