複合語の解析による語の上位一下位関係の自動構築
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概要
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現在,情報検索あるいは人工知能,自然言語処理の分野で,シソーラスや意味解析用辞書の重要性が広く認識されている。そのようなシソーラス・意味解析用辞書において,語間の関係,特に上位一下位関係はその中核のひとつとなるものである。しかしながら,その構築には多大な労力を必要とするため,さまざまな自動化が試みられてきた。その一例として,共出現頻度に基づく統計学的手法があげられるが,上位一下位関係の構築が不十分であり,限界が指摘されている。 統計学的手法に代わる方法としては,複合語の造語特性に着目し,その解析によつて語の上位一下位関係を構築することが考えられる。すなわち,実際の文献から複合語を自動的に切り出して,それを自動的に構成要素(語基)に分解し,その語基を複合語の造語特性に従って関係付けることにより,上位一下位関係を自動構築するものである。我々は,この複合語の解析による上位一下位関係の抽出法を改めて理論的に検討し,さらにその可能性を探るために,実際に自動構築システムの一部を構築して実験を行った。今回は,この手法についての理論的背景と,その実験結果について報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15
著者
-
原田 隆史
慶應義塾大学
-
細野 公男
慶應義塾大学 文学研究科
-
細野 公男
慶應義塾大学
-
原田 隆史
慶應義塾大学文学部図書館・情報学専攻
-
岸田 和明
慶應義塾大学文学部
-
岸田 和明
慶應義塾大学
-
田村 俊作
慶應義塾大学
-
坂田 亮子
慶應義塾大学
-
高柳 敏子
独協大学
-
後藤 智範
愛知淑徳大学
-
細野 公男
慶應義塾大学文学部図書館・情報学科
-
高柳 敏子
独協大 経済
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