OS/omicron V4上の複数の浮動小数点演算方式をサポートするエミュレータの実現
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概要
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コンピュータを使用した数値演算では、その用途の多様性から幅広い数値を表現できることが要求され、さまざまな浮動小数点での数値の表現方法が生まれてきた。例を挙げれば、IEEE、URR、松井・伊理方式などである。これらの仕様、特性は異なった視点から作られているため、大きく異なってくる。ここで、我々がこれらの形式が異なった浮動小数点を評価する場合は、同一プログラムにおいて、誤差の計測、桁落ち、アンダフローなどの考察を行うことが考えられる。 また、数値演算の分野の教育においては、実行中のメカニズムを見せることで、演算の方法を容易に理解させるようなことも考えられる。このため、我々はOS/omicronV4上に、ユーザが容易に手を加えられ、複数の浮動小数点表現方式の実行環境を提供する演算エミュレータを実現した。また、言語処理系においては、Inte1 x86系のコードを生成するCAT386に、ダイナミックリンクを使用して、複数の浮動小数点表現方式に対応した実行コードを生成する機構を追加した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-03-06
著者
-
並木 美太郎
東京農工大学
-
高橋 延匡
東京農工大学名誉教授
-
山本 康弘
東京農工大学 工学部 電子情報工学科
-
早川 栄一
東京農工大学 工学部 電子情報工学科
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高橋 延匡
拓殖大学工学部
-
山本 康弘
東京農工大学 工学部
-
高橋 延匡
東京農工大学
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