FPGAを扱うOSにおける資源管理機構の試作

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マルチメディア時代を迎えて、データ種類の多様化、データの大容量化が進んでいる。そのため、次のような問題が上げられる。(1)新しいデータ処理方式に対応した専用回路を製作するためには、多くの開発費用や開発期間が必要である。(2)データ処理に時間がかかる。これらの問題を解決するための手段として、プロセッサ、メモリを高速化することが上げられる。また、専用回路を製作する方法などがある6しかし、前者は、フォン・ノイマン方式のため、演算速度とメモリアクセス時間で性能限界が決まってしまう。後者は、開発の期間、および、費用が問題となる。他の解決手段として、再書込み可能なFPGAを計算機に適用して処理を行なう、いわゆるFPGAシステムによるものがある。この方式によれば、データの処理方式の内容を容易に変更でき、柔軟性に富んでいる。また、並列化によるデータ処理の高速化の可能性を秘めていることから有効である。FPGAシステムの設計には、ハードウェアの構成からOSの設計に至るまで多数の選択肢がある。筆者らは、予備実験として、対象となる計算機上にOSを試作した。本稿では試作したOSの資源管理機構について述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-03-06

FPGAを扱うOSにおける資源管理機構の試作

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