ストリームに基づいた並列意味処理の記述
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概要
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応答性とプログラムの高速性を両立させた高水準なプログラミング環境を構築するためには,高速なコンパイラが不可欠であり,特に,最適化処理を含んだ,意味処理を高速化する必要がある.そこで,意味解析処理を並列に行うモデルとしてストリームで結合されたプロセスの相互作用を提案する.意味解析を行うプロセスは解析木のノードに対して生成され,それらは双方向または一方向のストリームで接続される.これら意味解析プロセスの,ストリームを介した相互作用として,意味解析プロセスを記述する.また,プロセス管理の効率化のために,複数のプロセスを一つのプロセスにまとめる処理を行い,さらに,ストリーム間の無駄なコピーを行うプロセスの除去を行う.このモデルに基づいて,プロトタイプ・システムを作成し,PL/0コンパイラの記述を行った.このPL/0コンパイラ用いて,複数台のプロセッサといくつかのテスト・プログラムに対するシミュレーションを行った結果,マルチプロセッサ上で数倍程度の高速化が見込まれることが確認された.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1990-05-15
著者
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