並列コンパイラCompasの意味処理部の性能評価
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概要
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並列コンパイラCompasの意味処理部は,動的に生成される意味処理プロセスの集合として実現されている.この意味処理の動作状況を正確に把握するために,プロセス管理に関する処理を行う部分を仮想マシンとして分離することにした.この仮想マシンは独立したプロセスを実行する環境であり,プロセスの動的な生成と共有メモリによるプロセス間でのデータの共有,および,ストリームを用いた1対1,多対1のプロセス間の通信機構を窓味処理部に提供する.仮想マシンの実現はSPARCをCPU として用いた密結合型マルチプロセッサ・アーキテクチャSMiSと,その上で仮想マシンのプリミティブを実現するスレッド・ライブラリとに分けて行った.SMiSシミュレータを作成して動作の測定を行った結果,Compas-PL/0では意味処理を行う仮想マシンのプリミティブのうち,スケジューリングやストリームによる仮想マシン部の実行が性能面でのボトルネックとなっており,このような仮想マシン実行の大部分を占めているプロセス管理に関する詳細な情報が得られた.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1992-10-15
著者
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