階層型リングバスHIRBのアーキテクチャ
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
多数の処理エレメントによる高度な並列処理を行う計算機の実現には, 処理エレメント(PE)間の通信が効率良く行われることが必要である. このために, 小規模のリングバスを階層型に連結した階層型リングバスHIRBによる結合方式を設計した. PE間の通信は, ノード間でのメッセージ転送の形式で行われる. メッセージは一つのリング内では高速のクロックに同期してノード間を並列に転送され, リング間ではクロックに同期しないでハンドシェイクされて転送される. 転送のモードとして, 特定の二つのノード間の1対1転送と, あるノードから鍵が一致する不特定多数のノードヘの1対N転送の2種類があるが, いずれの場合も, 各リングで受信側のノードがすべてデータを受け取ることができるときのみ送信がなされるように同期がとられる. HIRBでは転送の局所性や順序性があるときは, 処理エレメントの配置の最適化によりこの局所的転送が広域的転送に影響を与えないですみ全体として効率の良い転送が可能である. また, 各リングは25MHz以上の高速クロックでメッセージをシフトするので, 必ずしも順序性が満足されなくても高速の転送が可能であり, 柔軟に送信ノードと受信ノードの結合を切り換えることが可能である.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-01-15
著者
関連論文
- Addistant : アスペクト指向の分散プログラミング支援ツール
- 並列コンパイラCompasの意味処理部の性能評価
- ストリームに基づいた並列意味処理の記述
- 筑波大学キャンパスネットワークの歩み
- ユーザ権限変更機構を利用した安全なイントラネットサーバの実現(分散ファイルシステム)
- クライアントのユーザ認証情報を用いたサーバプロセスの権限変更機構
- クライアントのユーザ認証情報を用いたサーバプロセスの権限変更機構
- 連想記憶に基づくパイプライン型文字列検索アルゴリズム
- UDEC-IIにおける直接実行アルゴリズムの設計
- 構造エディタのためのインクリメンタルLLパーサの一構成法
- 構造エディタとインタプリタの統括的記述とその生成系
- 構造エディタにおける下降型パーサのための構文木の圧縮化技法
- パイプライン型字句解析プロセッサの設計と実現
- UDECにおける直接実行アルゴリズムの記述法とその評価
- クロススタックキャッシュを用いたブロック構造言語のためのアドレシング機構
- 汎用直接実行型計算機UDECのアーキテクチャ
- 動的複合実行方式 : 直接実行系と翻訳実行系を統合した対話型実行方式
- ネットワークの監視技術を用いたファイル更新履歴保存システムの実現(分散ファイルシステム)
- IPv6拡張ヘッダを用いた付加的なサービスの提供(ユビキタス時代のネットワーク技術)
- システム・コール・レベルでのRPCに対するアクセス制御の強化
- システム・コール・レベルでのRPCに対するアクセス制御の強化
- プロセストレース機能を用いた世界OSの実現(システムソフトウェアの新しい潮流)
- システム・コールに対するラッパ/リファレンス・モニタSys Guardの設計と実現
- 記号の集合に基づく名前サービスSetNSの実現
- 実行時情報を用いて通信を最適化するPCクラスタ上の並列化コンパイラ
- 通信機構に合わせた最適化を行う並列化コンパイラ
- クラスオブジェクトを用いたJava言語用マクロ処理系
- 並列世界モデルに基づくOSのシステムコールトレースによる実現
- 並列世界モデルに基づくOSのシステムコールトレースによる実現
- パルス駆動型素子モデルの不応期がダイナミクスに与える影響の解析
- パルス駆動型素子モデルの不応期がダイナミクスに与える影響の解析
- パルスニューラルセルモデルに基づく矢印認識ネットワークのダイナミクスの時間-周波数解析
- 揺らぎ入りパルス駆動型ニューラル素子モデルによる矢印認識系とダイナミクスの解析
- パルス駆動型ニューラル素子モデルへの揺らぎの導入とネットワークのダイナミクス
- パルス駆動型ニューラル素子モデルへの揺らぎの導入とネットワークのダイナミクス
- 複数文字の並列認識を可能にするシステム「もへじ」
- プロセス切り換え機構の高速化に関する提案
- 階層型リングバスHIRBのアーキテクチャ
- 位置情報を利用したシステム・コール・レベルのアクセス制御
- 位置情報を利用したシステム・コール・レベルのアクセス制御