植物ウイルス抗原検出のための二重拡散法担体としての Gelrite の利用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
微生物等の培地用として市販されている Gelrite の二重拡散法担体としての利用を検討した。CMV の純化ウイルスと抗血清を用い, 0.1Mトリス塩酸緩衝液 PH 8.0, 0.85% NaCl, 0.2% NaN_3 に 0.15% Gelrite, 0.2% MgCl_2・6H_2O, 0.3% SDS を添加したゲル (スライドグラスあたり 1.5 ml) を使って同条件の 0.5%精製寒天ゲルと比較したところ, Gelrite ゲルでは室温で 3〜5時間で結果を判定でき, 約50 ng/mlの純化 CMV, 感染タバコ葉の256倍希釈汁液中の CMV を検出でき, 所要時間は寒天ゲルの約半分で検出精度は100倍程度すぐれていることが分かった。沈降帯は TMV 等の長形ウイルスでも明瞭に観察されたのでウイルス抗原の検出診断に広く利用できるものと考えられる。また透明度が高いため, エピトープ分析などにも有用と思われる。
- 1987-10-25
著者
関連論文
- 学会賞受賞者講演 キュウリモザイクウイルスの感染動態に関する研究 (平成22年度日本植物病理学会大会)
- (151)北極スバールバル諸島スピッツベルゲン島のコケ群落枯死部から分離されるピシウム属菌の形態と病原性(平成14年度 日本植物病理学会大会講演要旨)
- (314) リンゴクロロティックリーフスポットウイルスのRNAサイレンシングサプレッサーの解析(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (18) Pythium scleroteichumによるサツマイモ白腐病の発生とサツマイモ品種間の病害感受性差異(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- CMV感染タバコ植物体中におけるCMV病微発現遅延成分の作成
- (208) Trichoderma harzianum Rifai HK-61株が生産するペプチド化合物の抗植物ウイルス性(平成17年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (17) Pythium aphanidermatumとPhytophthora sp.によるツルムラサキの腐敗病害(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (96) Pythium aphanidermatumによるハクサイピシウム腐敗病(病原追加)(平成17年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (96)Cucumis figarei由来抗ウイルス活性物質(フィガレン)の裏面処理と半葉処理の効果
- (95)Cucumis figareiのウイルス抵抗性はキュウリモザイクウイルスZm系統接種により打破される
- B211 Cucumis figarei 由来の特異な RNase 様抗ウイルスタンパク質, フィガレンの精製と性状
- B210 Cucumis figarei 由来の抗ウイルスタンパク質, フィガレンのキュウリモザイクウイルス感染への効果
- Cucumis figarei組織における抗ウイルス性タンパク質(フィガレン)の局在(関西部会講演要旨)
- 大腸菌によるCF-RIP(Cucumis figarei-Ribosome Inactivating Protein)の発現とその解析
- Cucumis figarei由来抗ウイルス性タンパク質(フィガレン)の機能解析
- (71) Cucumis figarei由来抗ウイルス性タンパク質(フィガレン)遺伝子断片のクローニングと機能解析 (関西部会講演要旨)
- (290) Cucumis figarei由来抗ウイルス性タンパク質(フィガレン)の作用機構について (平成11年度 日本植物病理学会大会)
- Cucumis figareiの高温条件でのキュウリモザイクウイルスによる全身感染には外被たんぱく質遺伝子が必要である
- Cucumis figareiならびにC. meloにおけるキュウリモザイクウイルスの複製と移行の比較
- リンゴクロロティックリーフスポットウイルス, リンゴステムグルービングウイルス, ならびにカンキツタターリーフウイルス感染Chenopodium quinoa葉組織の比較電子顕微鏡観察
- (222) リンゴクロロティックリーフスポット, リンゴステムグルービング, カンキツタターリーフ感染葉組織の比較 (昭和63年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- スターチスとルドベキアから分離されたキュウリモザイクウイルスとソラマメウイルトウイルス
- 日本のラッカセイにおけるラッカセイ斑葉ウイルスの種子保毒ならびに野外発生
- (5) ラッカセイ斑葉ウイルス (peanut stripe virus) の種子保毒率ならびに発生状況の調査 (関西部会)
- (80) ニンニク潜在ウイルス(GLV)のラッキョウ, ニンニク, ネギ分離株の ELISA 法による血清反応 (関西部会)
- (8) 3種のユリ科植物 (ラッキョウ, ニンニク, ユリ) から分離されたタバコモザクウイルス (TMV) について (関西部会)
- Carmovirusグループに属する新しいウイルス, ハナショウブえそ輪点ウイルスの純化と物理化学的性状
- (215) ハナショウブえそ輪紋ウイルス (JINRV) の物理化学的特性(昭和62年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (296) タバコにおけるキュウリモザイクウイルスの長距離移行の阻害とRNAサイレンシングの関与(平成20年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (249) タバコにおけるキュウリモザイクウイルスの長距離移行は葉序に従う(平成19年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (245) 感染タバコの葉原基ならびに新展開葉におけるキュウリモザイクウイルスの分布(平成19年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (217) キュウリモザイクウイルス感染タバコの接種直上位葉におけるウイルス抑制へのRNAサイレンシングの関与(平成19年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (346) キュウリモザイクウイルスのタバコにおける長距離移行経路(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (325) キュウリモザイクウイルス(CMV)を共接種したキュウリのズッキーニ黄斑モザイクウイルス(ZYMV)接種子葉の枯死には木部柔組織全体でのCMV 2bタンパク質の発現が不可欠である(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (188) 岡山県のハクサイから分離されたTurnip yellow mosaic virus(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (187) Turnip yellow mosaic virusによるハクサイ黄化モザイク病(新称)(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- タバコ輪点ウイルスは感染タバコの茎頂組織に継続して存在する(関西部会講演要旨,平成17年度地域部会講演要旨)
- (102) アブラナ科植物緑肥の土壌へのすき込みが植物病原性Pythium属菌の動態に及ぼす影響(平成17年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (100) 養液栽培テーブルビートのPythium aphanidermatumによる苗立枯病の発生に及ぼす遊走子密度, 養液温度および養液への食塩添加の影響(平成17年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (99) 西表島のマングローブから分離されたPythium属菌の同定と性状調査(平成17年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (97) キュウリモザイクウイルスのタバコ茎頂生長点への感染には外被タンパク質が重要である(関西部会講演要旨, 平成16年度地域部会講演要旨)
- CMV感染タバコの無病徴葉ならびにモザイク葉緑色部における二本鎖RNA3, 4の蓄積
- (54) CMV感染タバコのマスキング葉・モザイク葉緑色部におけるdsRNA3-4 の蓄積 (関西部会講演要旨)
- (7) バイモのモザイク株とギボウシのえそ輪点株から分離された Fritillaria mosaic virus と Hosta virus X : 新称 (関西部会)
- ゴボウに見出されるclosterovirus, ゴボウ黄化ウイルス(burdock yellows virus)
- ニンニク潜在ウイルスとネギ萎縮ウイルスによるラッキョウの黄色条斑症状について
- 日本のImpatiens sultaniから分離されたclover yellow vein virusならびにcarlavirusについて
- (209) CMVサテライトRNAによるサテライトRNA伝染予防とCMV被害軽減のモデル実験 (平成2年度大会講演要旨)
- (45) インパチエンス(Impatiens sultani)から分離されたclover yellow vein virusならびにcarlavirusについて (関西部会講演要旨)
- (288) イチゴに発生するウイルスの2本鎖RNA分析による同定 (平成元年度日本植物病理学大会講演要旨)
- (271) Garlic latent virus (GLV)の伝染方法とラッキョウにおける再汚染について (平成元年度日本植物病理学大会講演要旨)
- (45) サツマイモ葉巻ウイルスの分離, 同定と2種のgeminivirusとの塩基配列の相同性 (昭和63年度地域部会講演要旨(関西部会講演要旨))
- (44) GLV(garlic latent virus)とOYDV(onion yellow dwarf virus)の重複感染によるラッキョウの黄色条斑症状株について (昭和63年度地域部会講演要旨(関西部会講演要旨))
- (43) ダニ伝搬性病原によるシバのウイルス様症状について (昭和63年度地域部会講演要旨(関西部会講演要旨))
- 日本のラッカセイから分離された種子伝染性potyvirus, peanut stripe virusについて
- CMVサテライトRNAのCMV感染植物への伝染
- 植物ウイルス抗原検出のための二重拡散法担体としての Gelrite の利用
- (231) 植物ウイルス抗原検出のための二重拡散法担体としての Gelrite の利用 (昭和62年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (40) 3種の植物から分離したコナジラミ伝搬性ウイルスについて (予報) (関西部会講演要旨)
- (237) 抗garlic latent virusラッキョウ分離株(GLV-S)血清の作製と血清学的診断法によるウイルスフリー検定 (昭和63年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- ニンニクに見出される2種のひも状ウィルス, ニンニク潜在ウイルス(garlic latent virus)ならびにニンニクモザイクウイルス(garlic mosaic virus)
- (60) DIBA法による各種ネギ属植物のGLV (garlic latent virus) の検出および発生状況 (昭和62年度地域部会講演要旨(関西部会講演要旨)
- (45) DIBA法によるラッキョウ及びネギからのGLVの検出 (関西部会講演要旨)
- Strawberry pseudo mild yellow edge virus の精製と理化学的および血清学的性質
- 日本に発生したエンドウ茎えそウイルスの性状
- キュウリモザイクウイルス検出診断のためのSDN法
- キュウリモザイクウイルス検出診断のための簡易寒天ゲル内拡散法
- (58) エンドウ茎えそウイルス (pea stem necrosis virus, PSNV)の核酸 (関西部会講演要旨)
- 第11回国際マメ類ウイルス研究集会 (植物ウイルス研究の進歩)
- Post-5. The 11th Meeting of International Working Group on Legume Viruses : 第11回国際マメ類ウイルス研究会 (Pre- and Post-Congress Meetings)
- Section XIII : Seed Pathology
- エンドウ茎えそウイルス感染エンドウ細胞内にみられる病変
- (61) 野外のタバコとトマトでの, AgX反復処理によるCMVの発病抑制 (昭和62年度地域部会講演要旨(関西部会講演要旨)
- (5) イチゴの葉脈黄化症状について (昭和62年度地域部会講演要旨(東北部会講演要旨)
- (225) アマリリスりん茎内でのキュウリモザイクウイルス (CMV) とアマリリスモザイクウイルス (HiMV) の分布 (昭和62年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (203) ダイズから分離されたインゲンマメ南部モザイクウイルス (southern bean mosaic virus. SBMV) について (昭和62年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- タバコ巻葉ウイルスの一本鎖 DNA
- (57) タバコ巻葉病ウイルスの核酸について (関西部会講演要旨)
- (53) ズッキーニ黄斑モザイクウイルスと混合感染したキュウリからのCMVの接触伝染 (関西部会講演要旨)
- イチゴマイルドイ***ーエッジウイルス感染植物の篩部組織に見出されるルテオウイルス様粒子
- 奈良県に発生したトマト黄化えそ病の媒介虫と伝染源植物について
- (245) イチゴウイルス病の発生調査 (昭和59年度 日本植物病理学会大会講演要旨)
- タバコ巻葉病ウイルスによるスイカズラ(Lonicera japonica Thunb.)の葉脈黄化症状
- Tomato spotted wilt virusによるトマトの黄化えそ病
- (13) 奈良県下のトマトに発生したTomato spotted wilt virusの2, 3の性質について (関西部会講演要旨)
- イチゴに見出される2種類のラブドウイルスについて
- (41) キュウリモザイクウイルス (CMV) ソラマメウイルス (BBWV) または キュウリ緑斑モザイクウイルス (CGMMV)と POTYVIRUS との混合感染植物の電顕観察 (関西部会講演要旨)
- ズッキーニ黄斑モザイクウイルスとの混合感染キュウリにおけるキュウリモザイクウイルス濃度の増大について
- (186) キュウリモザイクウイルス (CMV) とズッキーニ黄斑モザイクウイルス (ZYMV) との混合感染キュウリにみられるCMV濃度の増加 (昭和60年度 日本植物病理学会大会講演要旨)
- (8) ツバキの輪紋症状葉に認められた桿状粒子 (関西部会講演要旨)
- Dot immunobinding assay による Strawberry pseudo mild yellow edge virus の検出
- (215) ELISA (indirect 法, DIBR 法) によるコムギ黄葉ウイルス (WYLV) 野外植物およびアブラムシからの検出 (昭和61年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (214) ELISA (indirect 法, DIBA 法) によるコムギ黄葉ウイルス (WYLV) の検出, 定量 (昭和61年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (32) Strawberry pseudo mild yellow edge virus(SPMYEV) の理化学的性状と dot-ELISA による検出 (昭和60年度地域部会講演要旨(関西部会))
- (31) 三種の植物から分離したコナジラミ伝搬性ウィルスについて : 1. 感染細胞内での所在様式の類似性 (昭和60年度地域部会講演要旨(関西部会))
- (30) 抵抗性および感受性キュウリ品種における CMV と ZYMV の混合感染 (昭和60年度地域部会講演要旨(関西部会))
- (145) イチゴに見出されるひも状ウイルス様粒子について (昭和60年度 日本植物病理学会大会講演要旨)
- イチゴウイルス病の発生調査
- (43) 二種のカボチャモザイクウイルス (WMV : M型およびS型あるいは80系統および 8E系統) とWMV-1, -2および zucchini yellow mosaic virus (ZYMV) との血清関連 (関西部会講演要旨)
- (38) イチゴに見出されるラブドウイルスについて (関西部会講演要旨)