ズッキーニ黄斑モザイクウイルスとの混合感染キュウリにおけるキュウリモザイクウイルス濃度の増大について
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概要
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キュウリモザイクウイルス (CMV)とズッキーニ黄斑モザイクウイルス (ZYMV) を同時にキュウリに接種すると, CMV 単独感染株よりも激しい病徴が現れた。一方 ZYMV による病徴は軽減された。混合感染株と単独感染株の CMV 濃度を生物検定法で調べたところ, 混合感染株では単独感染株に比べて CMV 濃度の増加が認められた。これに対し, ZYMV の濃度は ELISA 法で検定した結果, 混合感染株で有意に減少していることが明らかになった。混合感染株と単独感染株での CMV の濃度差は接種後3週間で最も大きかった。CMV の濃度増加は CMV の接種を ZYMV の接種前あるいは接種後1週間あるいは2週間のいずれにした場合でも認められた。混合感染細胞の電顕観察では CMV 粒子の集塊が細胞質中に認められた。感染葉から単離したプロトプラストを螢光抗体法で調べた結果, 混合感染葉での CMV 濃度の増加は, 感染細胞当たりのウイルス濃度の増加および感染細胞数の増加の両方によることが示唆された。
- 1986-01-25
著者
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