スターチスとルドベキアから分離されたキュウリモザイクウイルスとソラマメウイルトウイルス
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概要
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大阪府堺市で採集したスターチスとルドベキアのモザイク症状株からそれぞれ2種類の小球状ウイルスが分離された。宿主範囲と病徴, アブラムシ伝搬, 血清反応などを調査した。径約30nmの2分離株はキュウリなどの病徴, 2本鎖RNAの分析, 血清反応よりキュウリモザイクウイルス(CMV)と同定した。径約27nmの2分離株はChenopodium quinoaなどに全身感染したこと, 感染細胞内でウイルス粒子の集塊と膜状封入体が観察されたこと, 血清反応よりソラマメウイルトウイルス(BBWV)と同定した。なお, これらの分離株はいずれも原寄主にモザイク症状を再現した。スターチスにおけるBBWV, ルドベキアにおけるCMVとBBWVの発生の確認はわが国最初と考えるので, 病名をそれぞれスターチスウイルス病, ルドベキアウイルス病としたい。
- 日本植物病理学会の論文
- 1997-02-25
著者
-
大木 理
大阪府大院生環
-
大木 理
大阪府立大学農学部
-
松本 純一
大阪府立大学農学部
-
岡村 奈央子
大阪府立大学農学部
-
大木 理
大阪府立大学農学生命科学研究科
-
松本 純一
大阪府立大学農学部:(現)兵庫県立中央農業技術センター生物工学研究所
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